「モンテッソーリ教育ってよく聞くけど、結局なにをするの?」
「敏感期ってなんとなく聞いたことあるけど、具体的にどうすればいいの?」
そう疑問に思われている親御さん、多いですよね。
僕は1級育児セラピストの資格を持ちながら、モンテッソーリ教育を深く学び、多くの子どもたちを観察してきました。
するとどうでしょう、子どもたちは驚くべきスピードで成長し、それぞれが持つ個性や才能を存分に発揮していきました。
その秘訣は、「敏感期」と呼ばれる、子どもが特定のことに集中し、必要な能力をガンガン獲得していく時期にあります。
ここまでですでに敏感期に興味を持っていただいけた方も多いのではないでしょうか?
「敏感期っていつなの?」 「どうやって見つければいいの?」 「見つけたらどうすればいいの?」といった疑問の声を多くいただきます。
そこで今回は、モンテッソーリ教育研究家ある僕が9つの敏感期について分かりやすく解説します。
- それぞれの敏感期の具体的な特徴
- 敏感期を見つけるポイント
- 敏感期でのワンポイントアドバイス
- よくある質問とその答え
など、盛りだくさんの内容でお届けします。
注意深く子どもたちを観察する中で「これが敏感期か!!」と気付く瞬間があり、日に日にその頻度も増えてきました。
この記事を通して、お子さんの持つ潜在能力を最大限に引き出し、豊かな成長をサポートするヒントを見つけていただければ幸いです。
ぜひ、最後までお付き合いください!
モンテッソーリ教育とは?
本題の前に、モンテッソーリ教育について簡単におさらいしておきましょう。
モンテッソーリ教育では、ひとことで言うと「子どもをよく観察し、成長段階に合わせた環境を整えてあげる」という考え方に基づき、子どもが主体的に学ぶことを促します。
モンテッソーリ教育は、アメリカやヨーロッパを始め世界各国で実践されており、その効果は科学的にも実証されています。
モンテッソーリ教育の全体像については以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
モンテッソーリ教育の核となるのが、「敏感期」と呼ばれる概念です。
モンテッソーリ教育では、この敏感期に合わせた環境を用意することで、子どもの潜在能力を最大限に引き出すことを目指します。
敏感期とは?
敏感期の特徴
敏感期とは、子どもが特定のことに対して強い興味関心と集中力を持つ、限られた期間のことを指します。
モンテッソーリ教育では、この敏感期を逃さずに適切な環境を整えてあげることが子どもの成長を促進するために重要であると考えています。
敏感期において子どもは、本当に驚くべきスピードで成長していきます。
分かりやすく言うと、人生における成長のボーナスタイムです。
ドラクエで例えると、メタル狩りで経験値を稼いでいるようなものです。
ポケモンで例えると、パワーウエイトを持たせたコイキング狩りでHP努力値を稼いでいるようなものです。
HUNTER×HUNTERで例えると、GI編でビノールトと修行しているゴンとキルアの状態のようなものです。
、、、、分かりにくい例えを失礼しました笑
また、成長速度が早いだけでなく、この時期に身に着けた能力は一生涯に渡ってその子に多大なギフトをもたらしてくれます。
「静けさ」 「繰り返し」 「喜び」
全ての敏感期には共通する特徴があります。
敏感期に合った活動をしている子どもには「静けさ」 「繰り返し」 「喜び」が見られます。
静けさ
子どもは今の自分に合っている「神様からの宿題」に出逢うと、その”お仕事”(=活動)に深く集中していきます。
敏感期に合った活動ができている子どもは静か〜〜に集中してお仕事に取り組みます。
「子どもが妙に静かだな?」と思ったら「ひたすらティッシュを引っ張り出していた!😂」となったことはありませんか?
それを”イタズラ”と切り捨てることなく、「あっ、敏感期が来ていて集中していたんだな」と思えるようになると、育児も楽になっていきますよ♪
繰り返し
自分の成長に合ったお仕事に出逢うと、必ず何度も何度も同じことを繰り返します。
また”無限ティッシュ”の例になりますが、子どもってひたすらティッシュを引っ張り出し続けますよね😂
「なんでずっと同じことをしているのだろう?」と疑問を感じた方もいらっしゃると思います。
ここで一つ、スポーツをしていた方は思い出していただきたいのですが、シュートやサーブを何十本何百本と繰り返し練習していたことがあると思います。
他にも、英単語を覚えるために同じ単語を何回も繰り返し発音していましたよね。
子どもも同じように、一つの動作を何十回何百回と繰り返して、動きを自分のものにしていきます。
同じことを繰り返していたら、無理に次のステップに進ませようとせず、気の済むまでやらせてあげてくださいね。
喜び
子どもってめっちゃくちゃテンション高くはしゃぎ回ることがありますよね😅
自分の成長に合ったお仕事をしていると、子どもの脳内ではドーパミンがドバドバと分泌されていきます。
ドーパミンで満たされた子どもは全身で喜びを表現します。
子どもが喜びを爆発させている時は、ぜひ一緒に喜んであげてくださいね😊
・静けさ…一心不乱に集中している
・繰り返し…何度も何度も同じことを繰り返す
・喜び…ドーパミンの分泌により喜びを爆発させる
敏感期を知ることでどんないいことが?
敏感期についてしっかり理解することで、親にも子どもにもとてもいい影響があります。
親御さんに対するメリット
- 子どもの成長がサポートできる
- 自信を持って子どもに接することができる
- 子どもの行動の理由が分かってスッキリする
ストレスも減るので、子育てがグッと楽になりますよ😌
お子さんに対するメリット
- 自主性、自律性が育まれる
- 生き生きと毎日を過ごせるようになる
- 平和を愛する調和のとれた人格が形成できる
- 非認知スキル(考える力、やり抜く力など)が身に付く
敏感期の種類と時期
文献や教師によって敏感期の種類、呼び名、時期に若干の違いはありますが、当サイトでは敏感期を9つに分けて解説していきます。
敏感期は一度終わってしまうとその後の人生で二度と訪れることはありません。
各敏感期ごとの特徴を理解し、その時期に合った環境を整えてあげましょう。
それぞれの敏感期の解説とワンポイントアドバイス
言語の敏感期
言語の敏感期の特徴
言語の敏感期とは、子どもが言葉を驚くほど速く吸収する時期のことを指します。
この敏感期は胎生7ヶ月頃から始まり、5歳半頃まで続きます。
言語の敏感期は、生まれる前から始まっています。
お腹の中にいる赤ちゃんは、パパママの声や周りの音を聞いて、言語のリズムや音声を無意識にインプットしています。
ぜひ、生まれる前からお腹の中の赤ちゃんに話しかけてあげてくださいね。
そして、言語の敏感期において特に重要なのが、3歳になる頃までに母国語の基礎を身に着けることです。
この時期までに、子どもは母国語の音声体系や文法構造を自然と習得し、膨大な数の語彙をインプットしていきます。
言語の敏感期のサイン
3歳までのインプット時期には分かりやすい明確なサインがありません。
それでも子どもは言葉を一生懸命インプットしようと耳を傾けていますので、とにかく話しかけてあげてください。
3歳前後になると、子どもの中に眠っていた「話したい!」という気持ちが爆発します。
「あれは何?」「これは何?」と、質問攻めに遭うこともあるでしょう。
この時期に定着した言葉は、一生消えないと言われています。
面倒と思わずに、一つ一つ丁寧に答えてあげましょう。
言語の敏感期は、さらに発展して「書きたい!」「読みたい!」という敏感期へと続きます。
これらについては、後述しますね。
ワンポイントアドバイス
言語の敏感期において、最も重要なのは、3歳までのインプットです。
・言葉のシャワーをたくさん浴びせてあげましょう。
・子どもとのコミュニケーションを大切にしましょう。
・子どもが興味を持っていることに積極的に関わりましょう。
秩序の敏感期
秩序の敏感期の特徴
秩序の敏感期とは、子どもが順番、場所、習慣などにこだわりを見せる時期のことを指します。
この敏感期は生後6ヶ月頃から始まり、4歳頃まで続きます。
秩序の敏感期は、子どもが「自分の羅針盤を作る」とても大事な時期です。
子どもが突然泣き出したり、怒ったりした時に、「何が嫌だったのか分からない」と感じたことがありませんか?
実はこのような場合、秩序の敏感期が作用している可能性があります。
大人が何気なく行っていることでも、子どもにとっては「守るべきマイルール」であることがあります。
大人がそのルールを破ってしまうと、子どもは不安になり、泣き出したり怒ったりしてしまうのです。
秩序の敏感期を理解することで、子どもの心の羅針盤を育み、より安定した心を育むことができます。
数ある敏感期の中でも、この「秩序の敏感期」は特に重要です。
概念をしっかり理解しておきましょう❗
秩序の敏感期のサイン
- いつもと違う道を通ると大泣きする
- 自分の持ち物がいつもと違う場所に置いてあると怒る
- 同じ絵本を何度も何度も読む
このような行動は、一見わがままのように見えることもありますが、実は子どもが「自分の世界を理解し、秩序立てる」ために必要な行動なのです。
我が子のためと思い、可能な範囲で付き合ってあげてくださいね。
ワンポイントアドバイス
秩序の敏感期の子どもに対して、「新しいことをやらせよう」と意気込むのは逆効果です。
子どもは自分の「マイルール」が定着するまで、同じことを繰り返します。
逆に言えば、マイルールが定着すれば、子どもは自然と次のステップに踏み出していきますよ。
・子どものマイルールを尊重し、根気よく付き合ってあげましょう。
・子どもが自分で考えて行動できるように、見守り、サポートしてあげましょう。
運動の敏感期
運動の敏感期の特徴
運動の敏感期とは、子どもが自分の身体のいたるところを使って運動することに夢中になる時期のことを指します。
この敏感期は、生後6ヶ月頃から始まり、4歳半頃まで続きます。
運動の敏感期の子どもは、”無限ティッシュ”のように同じ動きを何度も繰り返し飽きることなく遊びます。
これは決してイタズラではなく、その運動を自分のものにしようと練習している証拠なのです。
運動の敏感期のサイン
運動の敏感期のサインとしては、静かに同じ動作を繰り返すことが挙げられます。
特に、物を握ったり、つねったり、ひねったり、引っ張ったり、落としたり、開けたりしている時は、その動きを自分のものにしようと練習している最中です。
さらに3歳頃からは、ステップアップして「折る、切る、貼る」といった動きも練習していきます。
こうした練習を経て、子どもは日常生活に必要な動作を獲得し、一人で色々とできるようになっていくのです。
ワンポイントアドバイス
運動の敏感期の子どもに対しては、「邪魔しない」ことが大切です。
練習したいのに邪魔されたり、先にやられてしまったりするのは誰だって嫌ですよね。
・子どもがもたついていても、自分でやらせてあげましょう。
・動きが上達したらたくさん褒めてあげましょう。
よかれと思って先回りして全てやってしまうのも逆効果です。
取り返しのつかないほど(命など)の失敗をしたり、周りに迷惑をかける可能性がある場合以外は、心ゆくまで思う存分やらせてあげてくださいね。
感覚の敏感期
感覚の敏感期の特徴
感覚の敏感期とは、子どもが五感を通して世界を認識し、様々な情報を吸収していく時期のことを指します。
この敏感期は、0歳〜3歳の前期と4歳〜6歳の後期に分けられます。
0〜3歳の前期では、子どもは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚といった五感を使って、無意識的に膨大な情報を吸収していきます。
この時期は、「本物」に触れる機会を多く作ることが大切です。
- Youtubeで自然の音を聞かせたり、風景を見せる
- 絵本に描かれている虫や葉っぱを見せる
- おままごと用の野菜・包丁で遊ぶ
- 外に出て本物の自然を全身で感じる
- 外にある本物の虫や葉っぱに触れさせる
- 本物の野菜や子ども用の安全な包丁を触らせる
そして4歳〜6歳の後期になると、前期で吸収したことをさらに「はっきり、くっきり、すっきり」理解したいという欲求が強くなります。
感覚の敏感期のサイン
感覚の敏感期は生後すぐから6歳ごろまでと長い期間続きますが、五感のうちどの器官のアンテナが強くなっているかを見分けるのは少し難しいです。
子どもの様子を注意深く観察し、「今、何に興味を持っているか」を感じ取り、敏感期をキャッチできるようになりましょう!
ワンポイントアドバイス
感覚を育てるためには、ぜひ「本物」に触れる機会を多く作ってあげましょう。
・自然の中で過ごす時間を増やしましょう。
・五感を使った遊びを取り入れましょう。
感覚の敏感期は、子どもの感受性や創造性を育む重要な時期です。
この期間を有効活用することで、豊かな感性を持つ人間へと成長することができます。
小さいものの敏感期
小さいものの敏感期の特徴
小さいものの敏感期とは、子どもが小さいものを見たり、触ったり、つまんだりすることに夢中になる時期のことを指します。
この敏感期は、1歳〜3歳頃に現れます。
赤ちゃんは生まれてすぐに、目の焦点を合わせる練習を始めます。
そして、2歳頃になると、より細かいものまで見えるようになります。
見えた小さなものをつまむことに喜びを感じ、「もっと見てみたい」「もっと触ってみたい」という探求心が芽生えるのです。
小さいものの敏感期のサイン
- 床に落ちた小さなゴミを拾おうとする
- 抱っこひものベルトの留め具が気になる
- 食事の際にご飯粒を気にする
このような行動が見られたら、小さなものの敏感期が働いているサインです。
ワンポイントアドバイス
小さいものの代表例といえば、そう、「虫」です🐝
虫が苦手な方も多いことと思いますが、「我が子が成長する大チャンスだ」と自分を洗脳し、子どもに付き合ってあげましょう。
・虫に怯えない!
僕も虫がニガテですが、一緒に頑張りましょう❗笑
書くことの敏感期
書くことの敏感期の特徴
書くことの敏感期とは、子どもが文字を書きたくてたまらなくなる時期のことを指します。
この敏感期は、3歳〜5歳頃に現れます。
一般的に、書くことより読む方が先にできると思われがちですが、書くことの敏感期は読むことの敏感期よりも先にやってくるという意外な事実があります。
これは、指を動かしたいという運動の敏感期とリンクしていることが要因です。
書くことの敏感期のサイン
- 絵本や五十音順表の文字を指でなぞり始める
- 自分の名前を書きたがる
- 空白の紙に何かを書きたがる
このような行動が見られたら、それは書くことの敏感期が始まったサインです。
ワンポイントアドバイス
なぞることが大切な書くことの敏感期ですが、いきなりペンや鉛筆で書くことはNGです。
- まずは指でなぞってみる
- 次に、太めのクレヨンやフェルトペンを使う
- 握りやすい形の鉛筆へとステップアップしていく
・スモールステップで書くことに慣れていきましょう
書くことの敏感期は、子どもの創造性を育む貴重な時期です。
この時期を逃さずに、子どもの興味や関心を引き出しながら、自由に書くことをサポートしてあげましょう。
読むことの敏感期
読むことの敏感期の特徴
読むことの敏感期とは、子どもが文字に興味を持ち、積極的に読もうとする時期のことを指します。
この敏感期は、書くことの敏感期から少し遅れて4歳〜5歳半頃に現れます。
読むことの敏感期にある子どもは、「身近にある文字をとにかく読みたい!」という強い衝動に駆られます。
スーパーの買い物リスト、お店の看板、絵本、テレビの字幕など、ありとあらゆる文字を声に出して読みまくります。
読むことの敏感期のサイン
- 書いてある文字を指で追いながら読み上げる
- 絵本の言葉を真似して読む
- 文字を見かけると、何書いてあるのか尋ねてくる
このような行動が見られたら、それは読むことの敏感期が始まったサインです。
ワンポイントアドバイス
読むことの敏感期は、正しい言葉や言葉の使い方を学ぶ貴重な時期です。
この時期に赤ちゃん言葉を使い続けると、子どもの言語の発達を妨げる可能性があります。
正しい日本語を意識して、子どもに接するようにしましょう。
・赤ちゃん言葉は卒業しましょう
・正しい言葉や文法を使いましょう
・丁寧な言葉遣いを心がけましょう
・絵本や読み聞かせの機会を増やしましょう
子どもの見本となるような大人になりましょう❗
数の敏感期
数の敏感期の特徴
数の敏感期とは、子どもが数字に興味を持ち、積極的に数えようとする時期のことを指します。
この敏感期は、3歳〜5歳頃に現れます。
数の敏感期の子どもは、数字が大好きで、何でも数えようとします。
- おもちゃの数
- 階段の段数
- 車のナンバープレート
- テレビに出てくる人の数
など、あらゆるものを数えて数字の楽しさに夢中になります。
また、数の敏感期の子どもは大きい数字にも興味を持ちます。
「億!兆!万!」と叫んだり、絵本の中で大きな数字を見つけて喜んだりします。
数の敏感期のサイン
- 数字をたくさん数え始める
- 大きな数字に興味を持つ
- 数字を使った遊びを好む
このような行動が見られたら、それは数の敏感期が始まったサインです。
「将来、数学を得意にしたい!」と思って、敏感期が来る前に早期教育を始めると、数に対してマイナスの印象を与えてしまい、将来的に算数・数学が嫌いになってしまう可能性があります。
敏感期の見極めは慎重に行いましょう。
数の敏感期は、子どもの数学的センスを育む貴重な時期です。
この時期を逃さずに、子どもの興味や関心を引き出しながら自由に数に触れさせてあげましょう。
ワンポイントアドバイス
重さを量ったり、距離を測ったり、時間を数えたりなど、自分の感覚と実際の数字をリンクさせることで、数字に対する感覚が育ちます。
数字に対する感性が磨かれると、自分の中で違和感を感じ取る力が育まれます。
・身の回りにある物の重さや長さを計測してみましょう
文化・礼儀の敏感期
文化・礼儀の敏感期の特徴
文化・礼儀の敏感期とは、子どもが挨拶やマナーに興味を持ち、周りの人と関わりながら社会性を身につけようとする時期のことを指します。
この敏感期は4歳半頃から現れます。
文化・礼儀の敏感期の子どもは、「お礼を言いたい!」「優しく接したい!」といった気持ちから、積極的に周りの人と関わりを持とうとします。
文化・礼儀の敏感期のサイン
この時期の子どもは、親の真似をすることで社会に馴染もうとします。
- 親が挨拶をしているのを見て、自分も挨拶をする
- 親が他の人に優しく接しているのを見て、自分も優しく接する
このような行動が見られたら、それは文化・礼儀の敏感期が始まったサインです。
ワンポイントアドバイス
4歳半以降の子どもは真似することの大天才です。
大人の行動をしっかり見ていて、真似されます。
親として、そして社会の先輩としてお手本を見せてあげることが大切です。
・しっかり挨拶をしましょう
・適切な敬語を使いましょう
・周囲の人を思いやりましょう
・困っている人を助けてあげましょう
子どもにとって親は「社会のルールやマナーの模範」です。
正しい言動を心掛け、子どもに社会性を育む手助けをしてあげましょう。
敏感期のよくあるQ&A
Q. 敏感期はどの子にも必ず訪れるものなのですか?
A. はい、一般的にはほとんどの子どもが敏感期を経験します。しかし、個人差や環境によって敏感期の訪れる時期や程度は異なります。
Q. 敏感期を逃すとどうなってしまうのですか?
A. 敏感期を逃しても、必ずしもその能力が身につかないわけではありません。しかし、敏感期に適切な環境や経験を提供することで、よりスムーズに能力を伸ばすことができます。
Q. 敏感期に親がすべきことはなんですか?
A. 子どもの興味や関心に敏感に耳を傾け、その時期に合った環境や経験を用意してあげてください。
Q. 〇〇の敏感期のはずなのに、〇〇に興味を持ってくれません…どうしたらいいですか?
A. 敏感期が訪れる時期や強さの程度には個人差があります。お子さんの様子を気長に観察しつつ、「今、何を学ぼうとしているのか」を感じ取ってくださいね。
Q. 敏感期が終わるとその時期に身に付けた能力はどうなりますか?
A. 敏感期に培った能力は、その後も適切な刺激や経験があれば維持されます。しかし、継続的な学習や経験がなければ、徐々に衰退していく可能性もあります。
Q. 複数の敏感期が重なることはありますか?
A. はい。むしろ、子どもの言動は複数の敏感期が複雑に絡み合って発現しています。言動の根底にどの敏感期が作用しているかを見極め、適切な環境を整えてあげられるようにしましょう。
まとめ
0歳から6歳までの間に訪れる「敏感期」は、子どもが様々な能力を飛躍的に伸ばす貴重な時期です。
五感、運動、言語、社会性など、それぞれの敏感期において子どもたちは驚くべき吸収力と意欲を持って学び、成長していきます。
大切なのは、子どもの興味や関心に敏感に耳を傾け、その時期に合った環境や経験を用意してあげることです。
そうすることで、子どもは自らの力で様々なことを学び、豊かな感性や創造性、社会性を育むことができます。
この記事で紹介した各敏感期の時期はあくまでも目安です。
敏感期が来ないからと言って焦る必要は全くありません。
子どものペースに合わせて、焦らずゆっくりと見守ってあげることが大切です。
お子さんの様子を注意深く観察し、敏感期のサインに気付けるようになりましょう。
敏感期を理解し、上手にサポートすることで、子どもは無限の可能性を秘めた存在へと成長していきます。
「敏感期」という宝物を見つけ、子どもと一緒に輝かしい未来を築いていきましょう。